ビタミンDは、カルシウムの吸収、免疫機能、骨・筋肉・心臓の健康を守ることに関与しています。
ビタミンDは、食品中に自然に存在するほか、皮膚が日光にさらされることで体内でも生成されます。しかし、体内で生成される量と食品から摂取される量では、体の需要を満たせないことが多いです。
ビタミンDを摂取して
得られる主なメリット
ビタミンDは、体内のカルシウムとリン酸の量の調節を助けます。これらの栄養素は、骨、歯、筋肉を健康に保つために必要です。
主な効能に加えて、以下のような役割も果たしているという研究結果があります。
- 病気との闘い、多発性硬化症のリスクを減らす(2006年、米国医師会雑誌にて発表)
- 心臓病になる確率を下げる(2008年、CirculationTrusted Sourceにて発表)
- インフルエンザや風邪になる可能性を低くする(2010年、American Journal of Clinical Nutrition Trusted Sourceにて発表)
ビタミンDとコロナウイルス
最近のいくつかの研究では、ビタミンDがコロナウイルスに与える影響を調べています。
- 489人を対象としたある研究では、ビタミンDが不足している人は、正常なレベルのビタミンDを持っている人に比べて、コロナウイルスの陽性反応が出やすいことが分かりました。
- 別の研究では、急性呼吸不全を起こしたコロナウイルス患者は、高い確率でビタミンDが不足していると確認されました。ビタミンDが不足しているコロナウイルス患者は、死亡するリスクが有意に高いことも分かりました。
- 小規模な無作為化研究では、コロナウイルスで入院した50人のうち、ビタミンDの一種(カルシフェジオール)を大量に投与したところ、集中治療室(ICU)での治療が必要になったのはたった1人だけだったという結果が出ています。
1日のビタミンD必要摂取量
- 子供と十代の若者:600 IU
- 70歳までの成人:600 IU
- 70歳以上の成人:800IU
- 妊娠中または授乳中の女性:600 IU
*いずれにしても、1日に体が必要とする量以上を摂取することは可能です。その日に使われなかった分は、肝臓や体脂肪組織に蓄えられ、別の日に使うような仕組になっています。